よくあるご病気について

便秘

便秘にはいろいろなものがあります。タイプによって治療法が違いますので注意が必要です。

便秘の種類

器質的便秘

大腸の中にがんなどがあったり癒着による通過障害がある場合です。
腹痛や腹満感がおもな症状で、便意(便をしたい感じ)はあまりでてきません。
治療法は手術的な方法になります。

機能的便秘

習慣性便秘

不規則な排便習慣が原因で、便意があっても排便をがまんする習慣を長期間続けているうちに肛門のちかくに便が来ても便意を感じなくなってしまった状態です。
排便に必要な直腸の収縮が弱くなり排便が困難になります。肛門ちかくに長時間便を溜めないことが治療になります。
浣腸が最も効果的ですが、排便習慣を正しくすることが重要です。
朝食後30分以内が腸が一番よく動くのでこれを利用して排便するようにして下さい。

弛緩性便秘

大腸のなかに便が多量に溜まっていても肛門ちかくまで便を送り込む腸管運動が弱くなっている状態です。
習慣性便秘が慢性化した場合や長期間腸管刺激性下剤(センナ、アロエなど)を飲み続けた場合などにみられます。
何日も排便がなく、腹部が張っても便意がなかなかでてきません。
腹痛はあまり強くありません。
水分と食物繊維を大量にとることが大切ですが、これだけでは改善しないことも多いようです。
このような場合には相談にいらしていただきたいのですが、治療の要点は医療用の下剤を有効に使い、時には大腸全体を洗浄することにより宿便を取り除き腸管運動の回復を図ることです。

症状からみた便秘の対処法

便意があっても便がでない

対処法

まず浣腸を試みて下さい。
だめな場合には消化器科、肛門科を受診してください。

腹痛があるが便意がない

対処法

腹痛が軽度の場合には浣腸を試みて下さい。
排便がなく腹痛が強くなってくる時には消化器科を受診して下さい。

何日も排便がなく下剤を飲んでも効果がない

対処法

水分を大量に飲み軽い運動をしてみて下さい。
常用している下剤を倍量飲むことも効果的です。
少量の下剤を毎日飲むことは便秘を慢性化させる原因になります。
お悩みの方は一度ご相談にいらして下さい。

毎日排便はあるがスッキリしない

対処法

一度大腸の検査を受けて下さい。
特に異常がない場合は水分と食物繊維が足りないことが多いようです。

コロコロ便が少しずつ出てすっきりしない

原因

水分、食物繊維が足りないためコロコロ便になっている。コロコロ便は腸の動きを刺激する効果が弱い。

対処法

  1. 食生活の改善 食物繊維を多く含む食べ物を多く食べ、水分を多く飲む
  2. 水分を多く含む便にする効果がある便通剤(塩類下剤、膨張性下剤)を用いる。

下剤を飲まないといつまでも排便がない(腹痛をあまり伴わない場合)

原因

自然な腸の動きが悪くなっている

対処法

  1. 排便習慣、食生活の改善
  2. 自然な腸の動きを回復させる
    肛門近くに便が溜まったままにしない。
    浣腸が効果的。
    大腸全体に溜まっている便を洗浄する腸内洗浄が効果的
  3. 適切な下剤に変える
    腸の神経を直接刺激する下剤(センナ、アロエ、ダイオウ、ヒマシ湯)などを長期連用すると、自然な腸の動きが悪くなる。
    塩類下剤、膨張性下剤がよい。

下剤を飲まないといつまでも排便がない(腹痛を伴う場合)

原因

下剤が強すぎる。
大腸の通過障害。

対処法

  1. 適切な下剤に変更、または下剤の量を減らす。
  2. 大腸精密検査を受ける。

便秘になる理由

1. 悪い排便習慣

  • 朝食後に排便をする習慣がない。
  • 便意があってもがまんする。
  • 排便がなくても、そのままにする。(腸管神経の閾値(いきち) があがり、鈍感な腸になる。)

2. 問題のある食生活

  • 食物繊維の少ない食事。
  • 水分をあまり飲まない。
  • 食事の時間が不規則。

3. 不適切な下剤の使用

4. 病的便秘

  • 大腸がん、手術後癒着、くりかえす憩室炎、過敏性腸症候群

排便をスムースにするには

腸の動きを刺激する便になっていること。

  • 水分を多く含んだ便
  • ボリュームのある便(食物繊維が多く含まれた便)

腸の動きを活発にすること。

  • 適度な運動
  • 胃腸反射

便意を感じたら我慢しないこと。

便意とは肛門近くに便やガスが溜まり、その刺激で腸が動き出した時に感じるものです。肛門の重苦しい痛みも便意と考えられることもあります。

いきみと腸の動きを協調させる。

食物繊維とは

食物繊維とは食物に含まれる成分のなかで、人間の消化酵素では消化されないもののことをいいます。
一番分かりやすいものは食物の皮や筋にあたる部分でセルロース、ヘミセルロース、リグニンなどとよばれるものです。
これらは水に溶けないので不溶性の食物繊維といいますが、この他に水溶性の食物繊維とよばれるものもあります。

果物などの含まれるペクチン、こんにゃくに含まれるグルコマンナン、海藻に含まれるアルギン酸などや飲む繊維として販売されている「ファイブミニ」に入っているポリデキストロースなどがこれにあたります。
水に溶けない食物繊維の主な働きは水分を吸収して膨張し便の容積をふやすことで排便を促すことです。
この他に発がん物質を吸着して大腸がんの発生を予防する効果もあります。

水に溶ける食物繊維の働きは糖分の吸収を遅らせ糖尿病を予防したり、塩分の吸収を遅らせて高血圧の予防に役立ちます。
またコレステロールの吸収を抑えて動脈硬化の進行を予防する働きもあるといわれています。

食物繊維の働きのまとめ

  1. 便秘を解消する
  2. 肥満を予防する
  3. 高血圧を予防、改善する
  4. 動脈硬化を予防する
  5. 糖尿病を改善する
  6. 胆石を予防する
  7. 大腸がんの発生を予防する

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